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Banksy監督映画【EXIT THROUGH THE GIFT SHOP】感想・レビュー

バンクシー監督映画【EXIT THROUGH THE GIFT SHOP】感想・レビュー
【EXIT THROUGH THE GIFT SHOP】
バンクシー監督の映画を観ました。
2010年の映画で、バンクシーの写真も顔も出て来ませんでした。
(スミマセン、私がバンクシーについて無知だったので映画では少し顔出しあると思っていました…)
バンクシー監督が、撮影オタクの男性(ティエリー・グエッタ)のことを映画にした作品です。
バンクシー自身は最後まで真っ黒のパーカーに顔も黒い布か何かで覆われながら喋っていました。
映画のナレーターの様な解説の役割でたまに登場するのですが、声も変えられていて少し聞きずらい感じではあります。

EXIT THROUGH THE GIFT SHOPの意味は?

映画タイトル「EXIT THROUGH THE GIFT SHOP」の意味なんだろう?と思いました。
ネットで調べると「売店のある美術館の出口」という意味らしいです。
本当かな?
色々と調べると少し違う意味も出て来ました。
「売店を通り抜けて出口へ」
大体の美術館は絵を見終わった最後に「ミュージアムショップ」があります。
そのことを言っているのでしょうか?
「何故そのタイトルをつけたのだろう。」と思いました。
調べてみると色々な見解がありますが、バンクシーの真意は謎のままです。
- バンクシーはストリートアートなので「絵」をみてほしい
- もちろんバンクシー展でも作品を見に来てほしい
「 EXIT THROUGH THE GIFT SHOP 」

- お金は確かになくてはならないもの。
- お金は生きていく上で大切なもの。
なのですが…
バンクシーの作風メッセージや姿を現さないところからして、アートで大儲けしようとかそうゆうことは一切考えていないのだろうと思いました。
絵や作品を通して有名になって大儲けしようと夢見ている人のことを少し不思議に思っている人なのでは?と感じます。(言い過ぎ?)
お金よりももっと大切なもの(例えば『ユニークさの極み」など)を探し求めている人なのではないでしょうか。
だからといって綺麗ごとだけでは生きていけないのが現実です。
この絵はバンクシーではありません

バンクシーは、自分の力ではどうすることも出来ないけど…世界の困っている人に対し、
アートを通して自分が出来ることはないかってことを常に考えている優しい方なのでは!?
アートとは何か?人生で大切なものとは?考えさせられる内容

映画の中で主に出てくるのはストリートアートです。

そもそもアート作品とは一体何なのだろうか?を考えさせられます。
絵は、この世に全くなくても確かに生きていけます。
絵を描いたり作品を作って収入を得ていくのは普通にアート作品を作っているだけではかなり難しい世界です。
結局、EXIT THROUGH THE GIFT SHOPの中でバンクシーが一番伝えたかったことってなんだろうと考えます。
「グラフィックアート・作品作り・お金と名誉」
2010年に公開された映画で、すでに10年以上経過しています。
レビューや感想、EXIT THROUGH THE GIFT SHOPのあらすじを書いた様々の記事も沢山ありです。
『ティエリー・グエッタ(映画の主人公)の事を映画にすることで、彼に復讐しようとしているのでは?』という意見のレビュー記事もありました。
わたしは個人的にそれはない様な気がします。
バンクシーが彼( ティエリー・グエッタ )に対して思っていたことを映画の中で多く語っています。
ティエリー・グエッタへの皮肉作品映画ではなく良いところも悪いところも含めて大切な友達と思っているのでは?と思いました。
ティエリーのことが嫌いだったらこのような映画はそもそも作らないだろうし、愛ある言葉は出てこないでしょう。
また、ティエリーが実はバンクシーなのでは?という意見もある様ですが、それもあり得ないことの気がしています。(勝手な想像)
少し変わった映画構成で、バンクシーの周りにいた当時の人々の様子が描かれているとても面白い作品です。
他にもバンクシーに関する映画が出ているのでもっと観たいと思いました。
「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」
「バンクシーを盗んだ男」

最後までお読みいただきありがとうございました。